駒澤大学 2020年度 英語

問題I 解答・解説

1. 正解:D

ルネサンス以降、絵画のヒエラルキー(階層)が存在してきた、という記述が本文冒頭にあります。

A:現在でも画家を含め誰もヒエラルキーを信じていないとは書かれていません。本文では影響力が低下したと述べているだけです。

B:最後の2つのカテゴリーが19世紀のオランダで追加されたとは書かれていません。

C:17世紀のオランダに2つのカテゴリーしかなかったとは書かれていません。

2. 正解:B

第一段落の目的は、絵画の種類によって重要性の差があったことを説明すること、上位3カテゴリーと下位2カテゴリーを比較すること、そしてこのヒエラルキーが現在でも影響力を持っていることを示すことです。人気や売上による絵画の分類は書かれていません。

3. 正解:C

著者は本文中で静物画という用語のオランダ語の起源 stilleven から英語の still life への変遷を説明しています。

A:肖像画や風俗画のサイズへの言及はありません。

B:歴史画に描かれた情景のインスピレーション源については触れられていません。

C:絵画が複製されている製品の例は複数挙げられています。

4. 正解:C

静物画という用語のオランダ語の stilleven が英語名の由来であることが本文中に明示されています。

A:静物画は商業的に人気の高い芸術形式であったとされています。

B:静物画は特定の国に限られたものではなく、様々な国で描かれていました。

D:オランダにおける静物画の人気低下と風景画の関係は本文中にはありません。

5. 正解:A

最終段落では、絵画の商品化の長所(認知度向上、アクセスの向上)と短所(絵画本来の性質の変化、絵画として新鮮に見ることが難しくなる)の両方が言及されています。

B:書籍に複製された有名な静物画の名前は挙げられていません。

C:芸術への意識を高めた具体的な絵画の例示はありません。

D:商業的に複製されたことのない絵画への批判は言及されていません。